食欲の秋がやってきました。食べ過ぎて肥満を気にする人も多いのでは?
今から痩せたい人、痩せたいのに痩せられない人、肥満はあなたの日頃の生活だけではなく、
体質によることもあります。
今回は様々な肥満のタイプについて考えてみましょう。

「肥満」は糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病の原因になります。
適度な運動や食生活で肥満を解消し、生活習慣病の予防治療を心がけましょう。

「肥満」のタイプには「りんご型肥満」と「洋梨型肥満」の二つのタイプがあります。

「りんご型肥満」上半身、特にウエストに脂肪がついている状態です。内臓周りに脂肪が
ついている為「内臓脂肪型」とも言われ、生活習慣病のリスクが高くなります。
このタイプは中高年の男性に多く見られます。

「洋梨型肥満」はお尻や太ももなど下半身に多く脂肪がついている状態です。
内臓部分より皮下に多く脂肪がついている為「皮下脂肪型」とも言われ、若い女性に多く、
このタイプは病気のリスクが少ないです。

肥満の原因は摂取するエネルギー量が消費するエネルギー量を上回ることによります。
食事によって摂取された糖分、脂肪、アルコールなどの栄養素は消化吸収され、
ブドウ糖になり、エネルギー源となります。その時使われなかったものは全て中性脂肪に
変えられ脂肪細胞の中に蓄えられます。
蓄えられた中性脂肪は少しずつ分解され、エネルギーとして使われます。

この時摂取したエネルギー量が運動などによって消費されるエネルギー量を上回っていると
脂肪細胞中の中性脂肪の量が増え、脂肪細胞が膨らんで大きくなります。

肥満であるかどうかの指標としては現在「BMI(BODY MASS INDEX)」と呼ばれる
体格指数が広く用いられいます。

           BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI 判定
18.5未満 低体重
18.5以上25未満 普通体重
25以上 肥満

{ただし、肥満(BMI 25以上)は全てが医学的に減量を要する状態とは限りません。}

基本的には標準体重(BMI 22)を目標にして減量をはかります。

食事療法・・○腹八分目を心がけ、出来るだけ多くの種類の食品を食べましょう。          

          ○脂質は少量で高エネルギーです。脂質を減らすように心がけましょう。       

          ○アルコールや甘いものは控えましょう。

          ○つまみ食いはやめましょう。

運動療法・・○食事療法と合わせて運動をすることで体脂肪を減少させると共に太りにくい         
           代謝の状態を作ります。

●精神的な要因(ストレスなど)が過食を招いている人は、日頃から食べることに頼らない
  ストレス解消法を見つけましょう。

漢方では食事療法に併用することで、肥満に伴う息切れ、疲れやすい、高血圧、動脈硬化、
便秘など様々な症状を改善し、体調を維持し病気の予防効果が得られます。

やせ薬として「防風通聖散」がよく知られています。「防風通聖散」は食毒、水毒などの中毒物が
上半身、下半身に充満している時に「解毒剤」として使われています。食毒、水毒などの中毒物
を排泄、軽減作用のある防風を主剤として18種類の生薬が食毒、水毒を排便、排尿、発汗など
の方法で体外に排泄します。

胸脇苦満が強ければ「大柴胡湯」を用います。「大柴胡湯」は柴胡剤が主剤です。
柴胡には肝機能調整作用、抗炎症作用、解毒作用、解熱作用、自律神経調節作用などの
多様な薬効があると言われています。

又、表が虚して体表に水毒(水分代謝障害)がある場合は、「防己黄耆湯」がよく使われます。
「防己黄耆湯」に含まれる防己と白朮は利尿、鎮痛に効があり、黄耆には外表部における
末梢血管とリンパ液などの働きを補養し、利水します。それらの事により、発汗の原因に
なっていた水分が排水されるので、多汗も自然に治ります。
主に色白で、俗に水太りタイプの人で疲れやすく汗の多い人によく使われます。

その他、固太りタイプで精神的に興奮しやすく、オ血を伴う人は「桃核承気湯」など、一人一人の
証や体質によって処方は異なります。

防風通聖散
(ボウフウツウショウサン)

(第2類医薬品)
実証で体力があり、肥満している人で、便秘があり、太鼓腹の傾向
があります。高血圧や動脈硬化などを伴う人にも用います。
大柴胡湯
(ダイサイコトウ)

(第2類医薬品)
実証で体力があり、胸脇苦満のある人。便秘があり、肩こり、頭痛
息切れなどを伴うこともあります。
高血圧や動脈硬化、糖尿病のある人にも用いられます。
肥満で固太りのタイプによく使われます。
防己黄耆湯
(ボウイオウギトウ)
(第2類医薬品)
虚証で色白、水太りタイプの人で、全身疲労倦怠感などがある人。
汗の多い傾向があり、尿量減少などを伴う事が多いです。
又、関節腫張、疼痛などにも用いられます。
桃核承気湯
(トウカクジョウキトウ)
(第2類医薬品)
実証で体力があり、便秘傾向の人で頭痛、不眠、のぼせ、不安、
興奮など精神神経症状を伴うことがあります。
月経不順、月経困難症などオ血症状のある人によく用いられます。
◎以上が良く使われる漢方処方で 煎じ薬 1日分 約250円+税〜400円+税
                     粉末  1日分 約210円+税〜270円+税です。
ハブ草
(生薬名 決明子)

(第3類医薬品)
ハブ草の種子にはアントラキノン誘導体のエモジン等
が含まれ、健胃、緩下作用があるため、便秘ぎみの
肥満に効果的です。

1日10gを煎じてお茶代わりに常用します。
但し、お通じの具合により量を加減して下さい。
ハブ草(種子)
500g 420円
焙じハブ草(種子)
500g 530円
焙じハブ草(箱入り)
10gx30パック 530円
ハブ草(生 粉末)
500g 1,310円
ハブ草(焙じ 粉末)
500g 1,310円
重薬
(生薬名 ドクダミ)

(第3類医薬品)
全草にはイソクエルシトリン、クエルセチンなどが
含まれ、解毒、利尿作用などがあり、肥満症に
効果があります

1日量約10gを水600〜800ccで煎じてお茶代わりに
常用します。
重薬(全草)
500g 1,570円
重薬(箱入り)
5gx24パック 530円
重薬(粉末)
500g 2,100円
その人によって症状や体質は異なります。
あなたに合わせたオーダーメイドの漢方処方を調合します。
ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。
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